キャリア・資格

土木作業員の年収は低い?年齢別・職種別の平均年収と年収アップの方法

techtek 2026.02.09 7 min read

土木業界への転職を検討する際、気になるのが年収です。「土木作業員は給料が低い」と…

土木作業員の平均年収

厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、土木作業員の平均年収は約415万円〜428万円程度です。日本の平均年収(約460万円)と比較するとやや低い水準にありますが、経験や資格によって大きく変動します。

月収と初任給の目安

項目 金額
平均月収 約36万円
初任給(正社員) 約19〜24万円
日給(アルバイト・未経験) 約8,000〜10,000円
日給(経験者) 約10,000〜20,000円

出典:求人ボックス「土木作業員の仕事の平均年収」

年齢別の平均年収

土木作業員の年収は、経験年数とともに上昇する傾向があります。

年齢 平均年収 特徴
10代 約240〜290万円 見習い期間、基礎を学ぶ時期
20代前半 約350〜369万円 仕事を覚え始める時期
20代後半 約400〜408万円 戦力として期待される時期
30代前半 約424万円 一人前として活躍
30代後半 約467万円 体力・経験ともに充実
40代前半 約465〜482万円 ベテランとして活躍
40代後半 約453万円 後進の指導も担当
50代前半 約469〜485万円 年収のピーク
50代後半 約436万円 体力低下により減少傾向

出典:職人の転職ジャーナル「土木作業員の年収はどれくらい?」

20代後半から30代にかけて年収が大きく伸び、50代前半でピークを迎えます。50代後半以降は体力的な要因から減少傾向になりますが、管理職やデスクワークに移行することで収入を維持するケースもあります。

職種別の平均年収

土木業界には様々な職種があり、職種によって年収は大きく異なります。

職種 平均年収 必要な資格・経験
土木作業員 約400〜450万円 特になし(未経験可)
重機オペレーター 約450〜550万円 車両系建設機械運転技能講習
土木施工管理技士(2級) 約450〜550万円 2級土木施工管理技士
土木施工管理技士(1級) 約550〜700万円 1級土木施工管理技士
土木設計技術者 約500〜700万円 土木設計の実務経験
技術士(建設部門) 約600〜900万円 技術士資格

出典:ジョブリー建設「施工管理の平均年収は632万円」

土木施工管理技士の年収

厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、土木施工管理技術者の平均年収は約603.9万円です。これは全職種平均を約37%上回る水準です。

施工管理職は資格と経験によって年収が大きく変わります。1級土木施工管理技士を取得し、大規模現場の監理技術者として活躍すれば、年収700万円以上も十分に可能です。

企業規模別の年収差

勤務する企業の規模によっても年収は大きく異なります。

企業規模 年収の目安
大手ゼネコン(スーパーゼネコン) 700〜1,000万円以上
準大手・中堅ゼネコン 550〜800万円
地方中小建設会社 400〜600万円
下請け・孫請け会社 350〜500万円

大手ゼネコンと中小企業では、同じ職種でも1.5倍程度の年収差が生じることがあります。ただし、大手企業は求められるスキルや資格のハードルも高くなります。

地域別の年収差

勤務地によっても年収に差があります。

地域 年収傾向
東京・首都圏 高い(平均+10〜20%)
大阪・名古屋圏 やや高い(平均+5〜10%)
地方都市 平均的
地方・過疎地域 やや低い(平均−5〜15%)

首都圏は工事単価が高く、大規模工事も多いため、年収が高くなる傾向があります。一方、地方は生活費が低いことを考慮すると、実質的な差は縮まります。

土木業界の年収が上昇傾向にある理由

1. 人手不足による労務費の高騰

建設業界では深刻な人手不足が続いています。2024年度の公共工事設計労務単価は前年度比5.9%増と、過去10年で最大の上昇率を記録しました。これは12年連続の引き上げです。

2. 建設投資の安定

2024年度の建設投資額は73兆2,000億円と、安定した水準を維持しています。インフラの老朽化対策や防災工事の需要が高く、今後も土木工事の需要は継続すると見込まれています。

3. 働き方改革の推進

建設業界でも2024年4月から時間外労働の上限規制が適用されました。これにより、残業代に頼らない基本給のベースアップが進んでいます。

年収をアップさせる方法

1. 資格を取得する

土木業界では資格が年収に直結します。特に効果が大きい資格は以下の通りです。

資格 年収アップの目安 取得難易度
2級土木施工管理技士 +50〜100万円 普通
1級土木施工管理技士 +100〜200万円 やや難しい
車両系建設機械運転技能講習 +30〜50万円 易しい
玉掛け技能講習 +20〜30万円 易しい
技術士(建設部門) +200〜300万円 難しい

特に土木施工管理技士は、取得することで主任技術者や監理技術者として活躍でき、年収が大幅にアップします。

2. 経験を積んでスキルアップする

土木業界では経験年数が年収に反映されます。入職後2〜3年で350万〜400万円台、5〜10年で一人前と評価されると450万〜500万円台に到達します。

  • 様々な工種の現場を経験する
  • 大規模工事に参加する
  • 職長やリーダー職を経験する

3. 役職に就く

現場作業員から職長、現場代理人、所長とステップアップすることで、年収は着実に上がります。

役職 年収の目安
一般作業員 350〜450万円
職長・班長 450〜550万円
現場代理人 550〜700万円
工事部長・所長 700〜900万円

4. 大手企業や元請け会社へ転職する

同じスキルでも、勤務先によって年収は大きく異なります。経験と資格を積んだ後、より条件の良い企業へ転職することで年収アップが期待できます。

5. 残業・休日出勤を活用する

土木業界では、繁忙期の残業や休日出勤により収入を増やすことが可能です。ただし、2024年からの時間外労働規制により、以前ほど残業で稼ぐことは難しくなっています。

未経験からの年収アップロードマップ

入社1年目(年収250〜350万円)

  • 基礎的な作業を習得
  • 安全教育を受講
  • 先輩から技術を学ぶ

入社2〜3年目(年収350〜400万円)

  • 重機の資格を取得(車両系建設機械、玉掛けなど)
  • 一通りの作業ができるようになる
  • 2級土木施工管理技士の学習を開始

入社4〜5年目(年収400〜500万円)

  • 2級土木施工管理技士を取得
  • 後輩の指導を担当
  • 職長・班長への昇格

入社6〜10年目(年収500〜600万円)

  • 1級土木施工管理技士を取得
  • 主任技術者として現場を管理
  • 大規模工事に参加

入社10年以降(年収600万円〜)

  • 監理技術者として活躍
  • 現場代理人・所長への昇格
  • 年収700万円〜1,000万円も可能

土木業界で年収1,000万円は可能か

土木業界で年収1,000万円を達成することは可能です。ただし、以下の条件が必要になります。

  • 1級土木施工管理技士または技術士の資格を保有
  • 大手ゼネコンまたは準大手企業に勤務
  • 監理技術者として大規模工事を担当
  • 管理職(所長、部長クラス)に昇進

中小企業でも、独立して会社を経営したり、複数の資格を活かしてフリーランスとして活躍することで、高収入を得ることは可能です。

まとめ

土木作業員の平均年収は約415万円〜428万円ですが、経験、資格、勤務先によって大きく変動します。

年収アップのポイントは以下の通りです。

  • 土木施工管理技士などの資格を取得する
  • 経験を積んで一人前の技術者になる
  • 職長、現場代理人とステップアップする
  • より条件の良い企業へ転職する

土木業界は人手不足が続いており、年収は上昇傾向にあります。未経験からでも、計画的にキャリアを積み上げることで、年収600万円以上、さらには1,000万円を目指すことも可能です。

関連する記事