現場レポート

土木作業員の仕事内容とは?1日の流れと向いている人の特徴を解説

techtek 2026.02.09 7 min read

土木作業員は、道路・橋・トンネル・ダムなどの社会インフラを建設・維持管理する仕事…

土木作業員とは

土木作業員とは、建設工事のうち「建物以外の部分」を担当する作業員です。道路、橋、トンネル、ダム、河川、上下水道、土地造成など、社会インフラの建設や維持管理に携わります。

土木工事と建築工事の違い

種類 対象 具体例
土木工事 建物以外のインフラ 道路、橋、トンネル、ダム、河川、上下水道
建築工事 建物 住宅、ビル、マンション、商業施設

土木工事は「地面より下」を施工する工事と考えるとわかりやすいでしょう。

土木作業員の主な仕事内容

土木作業員の仕事は大きく「土工業務」と「機械土工業務」の2つに分けられます。

土工業務(土工)

土工業務は、建設工事がスムーズに進むよう、土地の整備や下準備を行う仕事です。

資材の搬入・運搬

工事に必要な金属材、木材、セメント、砂利などの資材を、作業工程に合わせて現場へ搬入します。安全を確保しながら最適な資材を選定し、資材管理も担当します。

掘削作業

土工工事の基本となる作業です。土を掘って土地を整え、建物や道路を建設するための下準備を行います。スコップを使った手作業から、パワーショベルを使った大規模な掘削まで様々です。

整地作業

掘削した土地を平らに整える作業です。建物や構造物の基礎となる部分なので、正確さが求められます。ロードローラーなどを使って路面のコンクリートを整地することもあります。

コンクリートの打設

コンクリートを型枠に流し込み、道路や構造物の基礎を作る作業です。コンクリートの撹拌や運搬、仕上げ作業も含まれます。

現場の清掃・片付け

作業終了後の清掃や資材の片付けも重要な業務です。翌日の作業がスムーズに進むよう、現場を整えます。

機械土工業務(機械土工)

機械土工業務は、重機を操作して行う作業です。資格が必要となるため、まず土工業務を経験してから資格を取得し、機械土工の仕事に移行するのが一般的です。

重機の操作

以下のような重機を操作して、掘削・運搬・埋め立て・造成などの作業を行います。

  • パワーショベル(バックホウ):掘削・積み込み
  • ブルドーザー:整地・押土
  • クレーン:重量物の吊り上げ・運搬
  • ロードローラー:路面の転圧
  • ダンプトラック:土砂・資材の運搬

重機操作に必要な資格

重機 必要な資格 取得方法
3t以上のパワーショベル 車両系建設機械運転技能講習 講習(38時間程度)
3t未満のパワーショベル 小型車両系建設機械特別教育 講習(13時間程度)
1t以上の荷物の玉掛け 玉掛け技能講習 講習(19時間程度)
5t以上のクレーン 移動式クレーン運転士 国家試験

土木工事の種類

土木作業員が携わる工事には、以下のような種類があります。

工事の種類 内容
道路工事 道路の新設・補修・拡幅
河川工事 堤防・護岸の建設・補修
橋梁工事 橋の建設・補修
トンネル工事 トンネルの掘削・建設
上下水道工事 水道管・下水管の敷設・補修
宅地造成工事 住宅地や商業地の造成
舗装工事 アスファルト・コンクリート舗装
地盤改良工事 軟弱地盤の強化

土木作業員の1日の流れ

土木作業員の1日の流れを紹介します。現場によって多少異なりますが、基本的なスケジュールは以下の通りです。

7:00〜7:30 出勤・準備

現場事務所または現場に直行します。作業着に着替え、1日の作業内容と工程を確認します。必要な工具や資材の準備も行います。

7:30〜8:00 朝礼・KY活動

全員で朝礼を行います。その日の作業内容、注意事項、天候の確認などを共有します。続いてKY活動(危険予知活動)を実施し、作業に伴う危険箇所や対策を話し合います。

8:00〜10:00 午前の作業(前半)

朝礼後、各自の持ち場で作業を開始します。掘削、資材運搬、コンクリート打設など、その日の工程に応じた作業を行います。

10:00〜10:15 休憩

15分程度の休憩を取ります。夏場は熱中症対策として水分補給をしっかり行います。

10:15〜12:00 午前の作業(後半)

休憩後、作業を再開します。進捗状況を確認しながら、午前中の目標達成を目指します。

12:00〜13:00 昼休憩

1時間の昼休憩です。現場事務所や車内で弁当を食べることが多いです。仮眠を取る作業員もいます。

13:00〜15:00 午後の作業(前半)

午後の作業を開始します。午前中の進捗を踏まえ、工程通りに作業を進めます。

15:00〜15:15 休憩

15分程度の休憩を取ります。

15:15〜17:00 午後の作業(後半)・片付け

作業の仕上げを行います。16:30頃から翌日に備えて現場の片付けと清掃を行い、使用した工具や重機の点検・整備をします。

17:00〜17:30 終礼・退勤

終礼を行い、その日の作業報告と翌日の予定を確認します。その後、退勤となります。現場事務所からの直帰も可能な場合があります。

施工管理職の1日の流れ

施工管理職(現場監督)の場合は、作業員とは異なるスケジュールになります。

7:00〜7:30 出勤・準備

現場事務所に出勤し、メールチェックや当日のスケジュール確認を行います。

7:30〜8:00 朝礼の準備・実施

朝礼を主導し、作業指示や安全注意事項を伝達します。

8:00〜12:00 午前の業務

現場の巡回を行い、工事の進捗確認、品質チェック、安全確認を行います。工事写真の撮影も重要な業務です。協力業者や作業員との打ち合わせも随時行います。

12:00〜13:00 昼休憩

昼食を取りながら、午後のスケジュールを確認することもあります。

13:00〜17:00 午後の業務

引き続き現場の巡回を行います。発注者や設計者との打ち合わせ、資材や人員の手配、工程の調整なども行います。

17:00〜18:00以降 事務作業

現場作業終了後、事務所で書類作成を行います。日報の作成、工事写真の整理、翌日の工程表の作成、メールの返信などを行い、退勤します。

土木作業員に向いている人の特徴

1. 体力に自信がある人

屋外での肉体労働が中心となるため、体力は必須です。重い資材を運んだり、長時間立ち仕事をしたりすることも多いです。

2. チームワークを大切にできる人

土木工事はチームで行う仕事です。先輩や同僚との連携、声掛けが安全な作業につながります。コミュニケーション能力が求められます。

3. ものづくりが好きな人

道路や橋など、形に残るものを作る仕事です。完成した時の達成感は大きなやりがいになります。

4. 屋外での仕事が苦にならない人

夏の暑さ、冬の寒さ、雨や風など、天候に左右される仕事です。屋外での作業が苦にならない人が向いています。

5. 安全意識が高い人

建設業は労働災害のリスクがある業種です。安全ルールを守り、危険を予測して行動できる人が求められます。

6. 向上心がある人

資格を取得してステップアップできる業界です。重機の資格や土木施工管理技士など、学ぶ意欲のある人は成長できます。

土木作業員のキャリアパス

入社1〜2年目:見習い期間

先輩の指導のもと、基本的な作業を覚えます。資材の運搬、清掃、補助作業などから始まります。

入社3〜5年目:一人前の作業員

一通りの作業ができるようになります。重機の資格を取得し、機械土工の仕事も担当するようになります。

入社5年以上:職長・班長

後輩の指導や作業チームのまとめ役を担います。2級土木施工管理技士の資格取得を目指す時期です。

入社10年以上:施工管理職

1級土木施工管理技士を取得し、現場代理人や主任技術者として現場全体を管理する立場になります。

土木作業員の勤務条件

勤務時間

一般的な勤務時間は8:00〜17:00(休憩1時間)です。ただし、工期に追われる時期や夜間工事がある場合は、残業や休日出勤が発生することもあります。

休日

週休2日制を導入する企業が増えていますが、完全週休2日ではない企業もあります。天候による作業中止で休みが変動することもあります。

働き方改革の影響

2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、労働環境の改善が進んでいます。週休2日制の普及や、ICTの活用による業務効率化が進められています。

まとめ

土木作業員は、社会インフラを支える重要な仕事です。主な仕事内容は以下の通りです。

  • 土工業務:資材運搬、掘削、整地、コンクリート打設など
  • 機械土工業務:重機を操作しての掘削・運搬・造成など

1日の流れは、7:00頃出勤、8:00〜17:00の作業、17:30頃退勤が一般的です。朝礼でのKY活動(危険予知活動)や、チームでの連携が重視されます。

土木作業員に向いている人の特徴は以下の通りです。

  • 体力に自信がある
  • チームワークを大切にできる
  • ものづくりが好き
  • 屋外での仕事が苦にならない
  • 向上心がある

資格を取得してステップアップできる業界なので、未経験からでもキャリアを積んでいくことができます。

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