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ゼネコンとは?仕事内容・大手5社・年収ランキングを徹底解説

techtek 2026.02.09 9 min read

ゼネコン(総合建設業者)とは何かを詳しく解説。スーパーゼネコン大手5社の特徴、年収ランキング、仕事内容、サブコンとの違いを紹介します。

この記事では、ゼネコンの意味や仕事内容、スーパーゼネコン大手5社、年収ランキング、サブコンとの違いまで詳しく解説します。

ゼネコンとは

ゼネコンの意味

ゼネコンとは「General Contractor(ゼネラル・コントラクター)」の略で、日本語では「総合建設業者」と呼ばれます。

建設工事の元請けとして、設計・施工・研究開発を自社で行い、プロジェクト全体を統括する大手建設会社を指します。実際の工事作業は下請け業者(サブコン)に任せることが多く、ゼネコンは品質・工程・安全・コストを管理するマネジメントの役割を担います。

ゼネコンの分類

ゼネコンは売上高によって、以下のように分類されます。

ゼネコンの分類
分類 売上高の目安 特徴
スーパーゼネコン 1兆円以上 国内最大手5社。大規模プロジェクトを担当
準大手ゼネコン 3,000億円以上 スーパーゼネコンに次ぐ規模
中堅ゼネコン 1,000億円以上 特定分野に強みを持つ企業が多い
地場ゼネコン 1,000億円未満 地域密着型の中小建設会社

スーパーゼネコン大手5社

売上高が1兆円を超える大手5社は「スーパーゼネコン」と呼ばれ、日本の建設業界を代表する存在です。

鹿島建設

  • 創業:1840年
  • 本社:東京都港区
  • 売上高:約2兆6,652億円(2024年3月期)
  • 平均年収:約1,164万円
  • 特徴:土木分野に強み。青函トンネル、本四連絡橋などの前人未到のプロジェクトを担当

大林組

  • 創業:1892年
  • 本社:東京都港区
  • 売上高:約2兆5,000億円
  • 平均年収:約1,100万円
  • 特徴:東京スカイツリー®を施工。再生可能エネルギー事業にも注力

大成建設

  • 創業:1873年
  • 本社:東京都新宿区
  • 売上高:約1兆8,000億円
  • 平均年収:約1,000万円
  • 特徴:新国立競技場を施工。環境技術に強み

清水建設

  • 創業:1804年(宮大工が起源)
  • 本社:東京都中央区
  • 売上高:約2兆円
  • 平均年収:約1,000万円
  • 特徴:医療・福祉施設、社寺建築に強み

竹中工務店

  • 創業:1610年
  • 本社:大阪府大阪市
  • 売上高:約1兆5,000億円
  • 平均年収:約1,000万円
  • 特徴:非上場企業。建築専業で、東京タワー、あべのハルカスなどを施工

ゼネコンの仕事内容

設計

建築物の設計を行います。デザインを担当する「意匠設計」、構造強度を設計する「構造設計」、電気・空調などを担当する「設備設計」に分かれます。

施工管理

工事現場の管理を行う、ゼネコンの中心的な仕事です。品質管理、工程管理、安全管理、原価管理の「4大管理」を担当し、下請け業者を統括してプロジェクトを完成させます。

営業

不動産会社や官公庁から工事の受注を目指します。入札書類や提案書の作成、プロジェクト全体の予算管理なども担当します。

研究開発

新しい建築技術や工法、材料の研究開発を行います。免震・制振技術、環境配慮型建築、ICT活用などの先端技術を開発しています。

事務・管理部門

経理、人事、総務、法務などのバックオフィス業務を担当します。

ゼネコンの年収

スーパーゼネコンの年収

スーパーゼネコン5社の平均年収
順位 企業名 平均年収
1位 鹿島建設 約1,164万円
2位 大林組 約1,100万円
3位 大成建設 約1,000万円
4位 清水建設 約1,000万円
5位 竹中工務店 約1,000万円

スーパーゼネコン5社の平均年収は約1,050万円と、日本の平均年収(約460万円)を大きく上回ります。準大手ゼネコンでも平均年収は850〜900万円程度と高水準です。

職種別の年収目安

  • 施工管理:500〜1,000万円以上
  • 設計:450〜900万円
  • 営業:450〜800万円
  • 事務職:400〜600万円

ゼネコンとサブコンの違い

ゼネコンとサブコンの比較
項目 ゼネコン サブコン
正式名称 General Contractor Sub Contractor
意味 総合建設業者 下請け業者
立場 元請け 下請け
役割 プロジェクト全体の統括 専門工事の施工
業務例 設計、施工管理、発注者対応 電気工事、空調工事、配管工事など

サブコンは「Sub Contractor(サブ・コントラクター)」の略で、ゼネコンから専門工事を請け負う下請け業者のことです。電気設備工事の「関電工」「きんでん」、空調設備工事の「高砂熱学工業」「新菱冷熱」などが代表的なサブコンです。

ゼネコンで働くメリット・デメリット

メリット

  • 高い年収:大手は平均1,000万円以上
  • 社会への貢献:街のシンボルとなる建築物に携われる
  • 安定性:大手の離職率は1%以下
  • スケールの大きな仕事:数百億円規模のプロジェクト
  • 社会的地位:大手企業としてのネームバリュー

デメリット

  • 激務:残業が多い傾向(ただし働き方改革で改善中)
  • 転勤:全国の現場への転勤がある
  • 責任の重さ:大規模プロジェクトのプレッシャー
  • 休日出勤:工期によっては休日出勤もある

ゼネコンの将来性

建設業界は以下の理由から、将来的にも高い需要が見込まれています。

  • 大阪万博やリニア開発などの大規模プロジェクト
  • 老朽化したインフラの建て替え・修繕需要
  • 海外事業の拡大
  • 再生可能エネルギー関連の建設需要

また、2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、DX(デジタル化)推進により労働環境の改善が進んでいます。

まとめ

ゼネコン(総合建設業者)は、大規模な建設プロジェクトを元請けとして統括する建設会社です。売上高1兆円を超えるスーパーゼネコン5社(鹿島建設、大林組、大成建設、清水建設、竹中工務店)を筆頭に、多くの企業が日本のインフラ整備を支えています。

スーパーゼネコンの平均年収は約1,050万円と高水準で、スケールの大きな仕事に携われるやりがいがあります。建設業界に興味がある方は、ゼネコンへの就職・転職も検討してみてはいかがでしょうか。

参考リンク

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