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ゼネコンの仕組み|元請け・下請けの関係と建設業界の構造

techtek 2026.02.09 6 min read

ゼネコンの仕組みと建設業界の構造を解説。元請け・下請けの関係、スーパーゼネコン、サブコンの役割、重層下請け構造について紹介します。

この記事では、建設業界の構造とゼネコンの仕組みを分かりやすく解説します。

ゼネコンとは

ゼネコンとは「General Contractor(ゼネラル・コントラクター)」の略で、「総合建設業者」を意味します。

ゼネコンは発注者(国・自治体・民間企業)から工事を直接受注し、工事全体を統括・管理する役割を担います。自社で「設計」「施工」「研究」の機能を持っているのが特徴です。

建設業界のピラミッド構造

建設業界は「重層下請け構造」と呼ばれるピラミッド型の構造になっています。

建設業界の階層構造
階層 役割 具体例
発注者 工事を発注する 国・自治体・民間企業
元請け(ゼネコン) 工事全体を統括・管理 大林組、鹿島建設など
1次下請け(サブコン) 専門工事を請け負う 電気工事会社、設備会社など
2次下請け 更に細分化された工事 専門業者
3次下請け以下 実際の施工作業 職人、一人親方

ゼネコンの種類

スーパーゼネコン

年間売上高が1兆円以上の大手5社を指します。

  • 鹿島建設
  • 清水建設
  • 大成建設
  • 大林組
  • 竹中工務店

準大手ゼネコン

スーパーゼネコンに次ぐ規模の企業です。

  • 五洋建設
  • 長谷工コーポレーション
  • 戸田建設
  • 前田建設工業
  • 西松建設 など

マリコン

海洋土木工事を専門とするゼネコンです。五洋建設、東亜建設工業、東洋建設などが該当します。

サブコンとは

サブコンとは「Subcontractor(サブコントラクター)」の略で、ゼネコンから専門工事を請け負う下請け業者を指します。

サブコンの種類
種類 担当する工事
電気設備系サブコン 電気工事、通信工事
空調設備系サブコン 空調工事、換気工事
衛生設備系サブコン 給排水工事、衛生設備

元請けと下請けの違い

項目 元請け 下請け
契約相手 発注者 元請けまたは上位下請け
役割 工事全体の統括・管理 専門工事の施工
責任 発注者に対して責任を負う 元請けに対して責任を負う
利益率 高い(管理費を含む) 低い(マージンが引かれる)

ゼネコンの仕事の流れ

  1. 受注:発注者から工事を受注(入札または随意契約)
  2. 設計:設計部門で建物の設計を行う
  3. 下請け発注:サブコン・専門業者に工事を発注
  4. 施工管理:工程・品質・安全・原価を管理
  5. 完成・引渡し:完成した建物を発注者に引き渡す

重層下請け構造の課題

建設業界の重層下請け構造には、いくつかの課題が指摘されています。

  • 下位の下請けほど利益が少なくなる
  • 施工に関する責任の所在が不明確になりやすい
  • 安全管理や品質管理が行き届きにくい
  • 技能労働者の処遇が悪化しやすい

国土交通省はこれらの課題を改善するため、下請けを原則2次までとする動きなど、重層下請け構造の改善に取り組んでいます。

転職先としてのゼネコン・下請け

ゼネコンで働くメリット

  • 大規模なプロジェクトに携われる
  • 給与水準が高い
  • 福利厚生が充実
  • キャリアアップの機会が多い

下請けで働くメリット

  • 専門技術を身につけられる
  • 実際の施工作業に携われる
  • 地元密着型の仕事ができる
  • 独立の可能性がある

まとめ

建設業界はゼネコンを頂点としたピラミッド構造になっています。ゼネコンは発注者から工事を受注し、サブコンや下請け業者に発注して工事を進めます。

転職先を選ぶ際は、元請けで働くか下請けで働くかによって、仕事内容や待遇が大きく異なることを理解しておきましょう。自分がどのような仕事をしたいか、キャリアをどう築きたいかを考えて選ぶことが重要です。

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施工管理
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