結論から言えば、未経験からゼネコンへの転職は可能です。建設業界は人手不足が続いており、未経験者でも積極的に採用する企業が増えています。
この記事では、未経験からゼネコンに転職するための職種選び、大手・中堅・地場ゼネコンの違い、転職成功のコツを解説します。
ゼネコンとは
ゼネコン(General Contractor)は「総合建設業者」のことで、建設工事を元請けとして統括する会社です。設計から施工管理、研究開発まで自社で行い、マンション、オフィスビル、道路、トンネルなど大規模なプロジェクトを手がけます。
ゼネコンの分類
| 分類 | 売上規模 | 特徴 | 未経験の入りやすさ |
|---|---|---|---|
| スーパーゼネコン | 1兆円以上 | 鹿島、大林、大成、清水、竹中の5社 | 難しい |
| 準大手ゼネコン | 3,000億円以上 | 長谷工、戸田建設、前田建設など | やや難しい |
| 中堅ゼネコン | 1,000億円以上 | 地域や分野に強みを持つ | 比較的入りやすい |
| 地場ゼネコン | 1,000億円未満 | 地域密着型 | 入りやすい |
未経験でもゼネコンに転職できる理由
1. 建設業界は深刻な人手不足
建設業界は慢性的な人手不足に悩んでいます。特に若手人材の確保が課題となっており、未経験者でもポテンシャルを評価して採用する企業が増えています。
2. 高齢化による世代交代
建設業就業者の55歳以上の割合は年々増加しており、若手の確保が急務となっています。そのため、未経験でも若手であれば歓迎されやすい傾向にあります。
3. 未経験歓迎の求人が増加
中堅・地場ゼネコンを中心に「未経験歓迎」「第二新卒歓迎」の求人が増えています。研修制度を充実させ、未経験者を育成する体制を整える企業も多いです。
未経験でも転職しやすい職種
1. 施工管理(現場監督)
最も求人が多く、未経験者も狙いやすい職種です。工事現場の工程・品質・安全・原価を管理する仕事で、入社後に経験を積みながら資格を取得してキャリアアップできます。
- 未経験OKの求人が多い
- 入社後に資格取得支援を受けられる
- 経験を積めば年収アップが期待できる
2. 営業
ゼネコンの営業職は、工事の受注活動を行う仕事です。建設の専門知識は入社後に習得できるため、営業経験があれば未経験でも転職しやすいです。
3. 事務・管理部門
経理、人事、総務などの事務職は、建設業界の経験がなくても転職しやすい職種です。一般企業での経験を活かせます。
4. CADオペレーター
CADソフトを使って図面を作成する仕事です。CADのスキルがあれば、建設業界未経験でも転職できる可能性があります。
大手ゼネコンと中小ゼネコン、どちらを狙うべき?
大手(スーパーゼネコン・準大手)の特徴
- メリット:高年収(平均1,000万円以上)、福利厚生が充実、大規模プロジェクトに携われる、安定性が高い
- デメリット:未経験では入りにくい、即戦力が求められる、転勤が多い
中堅・地場ゼネコンの特徴
- メリット:未経験でも入りやすい、地元で働ける、幅広い業務を経験できる
- デメリット:大手に比べると年収は低め、福利厚生は会社による
未経験者へのおすすめ
未経験の場合は、中堅・地場ゼネコンから経験を積み、将来的に大手を目指すルートがおすすめです。いきなり大手を狙うより現実的で、経験と資格を積んでからステップアップすれば、年収200万円以上アップも可能です。
未経験からゼネコン転職を成功させるコツ
1. 資格取得を目指す
転職前に資格を取得しておくと、やる気のアピールになります。未経験でも取得可能な資格として、以下があります。
- 2級土木施工管理技士補(学科試験のみ)
- 測量士補
- CAD利用技術者検定
2. 志望動機を具体的にする
「なぜゼネコンなのか」「なぜその会社なのか」を具体的に説明できるようにしましょう。建設業界への興味や、やりたい仕事を明確に伝えることが大切です。
3. 前職の経験をアピール
未経験でも、前職で培ったスキルを活かせる点をアピールしましょう。
- マネジメント経験 → 施工管理に活かせる
- 営業経験 → ゼネコンの営業職に活かせる
- コミュニケーション能力 → 現場での調整力に活かせる
4. 建設業界に強い転職エージェントを利用
建設業界に特化した転職エージェントを利用すれば、未経験でも採用してくれる企業を紹介してもらえます。
- RSG建設転職
- 建設・設備求人データベース
- 施工管理ジョブ
- セコカンNEXT
5. 研修制度が充実した企業を選ぶ
未経験者向けの研修制度、先輩社員のOJT、資格取得支援が整っている企業を選ぶと、安心してスタートできます。
ゼネコン転職の注意点
1. 残業が多い傾向がある
ゼネコン、特に施工管理職は残業が多い傾向があります。2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、改善が進んでいますが、労働環境は事前に確認しましょう。
2. 転勤がある場合も
大手ゼネコンや全国展開している企業では、プロジェクトごとに転勤があります。転勤の有無は求人票や面接で確認しましょう。
3. 体力・精神力が必要
現場仕事は体力を使います。また、工期のプレッシャーもあるため、精神的なタフさも求められます。
ゼネコンで働くメリット
1. 高収入が期待できる
スーパーゼネコンの平均年収は約1,050万円、準大手でも850〜900万円程度と、高収入が期待できます。
2. スケールの大きな仕事ができる
ビル、橋、トンネル、スタジアムなど、人々の生活を支える大規模なインフラづくりに携われます。
3. 安定性が高い
インフラ需要は景気に左右されにくく、安定した業界です。大手ゼネコンの離職率は1%以下と、非常に低い傾向にあります。
4. 手に職がつく
施工管理技士などの資格を取得すれば、どの会社でも通用するスキルが身につきます。
まとめ
未経験からゼネコンへの転職は可能です。建設業界は人手不足が続いており、特に若手人材の確保に積極的です。
未経験の場合は、いきなりスーパーゼネコンを狙うよりも、まずは中堅・地場ゼネコンで経験を積み、資格を取得してからステップアップするルートがおすすめです。建設業界に強い転職エージェントを活用し、研修制度が充実した企業を選びましょう。